教  育

当社では、技術者人材の確保が困難な昨今、やる気や素質があるが、未経験な人材や、学校では学んだが実践経験が無い、など、設計者として基本的に身に付けなければいけない知識について、いろいろなレベルで社内教育を実施し、技術者を育てていくことに全力を尽くしております。優れた設計者になるためには、基礎的な機械工学の知識が不可欠であり、また、現場に出て、多くの機械に触れ、多くの設計を経験することが大切だと思っております。その為にも、機械工学を中心に教育していくことに取り組んでおります。設計者になるためには、機械工学を習得し日々努力を続け、一般的に10年以上の年月が必要と言われております。その年月を少しでも短くするために日々教育には力を入れております。初心者からベテランまで学べる環境を提供します。ただし、何れの勉強会も自主的に取り組んでいただきます。会社が行う勉強会だから参加するのではなく、自分が学びたいから、習得したいから、必要と感じるから、といった自主性を重視しております。教育の基本は自主学習です。その補助的なことで、これらの勉強会を行っております。

機械設計勉強会



社員からの提案で始まった、この勉強会ですが、現在では無くてはならないものとなっております。多忙な業務の中、空いた時間を使い、社員が自主的に取り組んでおります。講師はベテラン設計者、また、勉強会でよい成績だった社員が、持ち回りで講師を務める形態を取り入れております。このことにより、社員同士の絆や交流の場が生まれております。楽しく学べる勉強会を心がけ取り組んでおります。


勉強会の内容

機械力学、材料力学、機械要素、機械工作法を中心に、テキストに基づき勉強を進め、問題の解答や、オリジナルの宿題を提出してもらうなどしております。また、実際の設計案件も交え進めて行きます。勉強会は、「勉強会A」「勉強会B」と現在のところ2クラスに分かれております。Aでは、基礎的な機械力学は習得したとして、材料力学、機械要素、機構学等の分野を勉強して行きます。Bでは、機械力学の基礎の習得、機械工作法の習得をして行きます。また、「実践ものづくり勉強会」については、A、Bクラスを卒業できたと認めた方に勉強していただきます。一連のものづくりの体験を通じ、忍耐力や責任感、達成能力などの決して諦めない妥協しない精神を養っていただき、ものづくりの楽しさも体験していただきます。

資格取得への取り組み



当社では、技術者の社会的評価の確立のため、公的資格も含め、機械設計者に有用な資格の取得に力を入れております。資格取得者については資格のレベルや実践に生かされているかも含め、総合的に判断し、評価の一環としております。また、当社の社員として最低限取得せねばならない資格も設け、目的意識をもって取り組んでおります。


機械設計者に有用な資格

  • 機械設計技術者 1~3級
  • (日本機械設計工業会認定)
  • 機械・プラント製図 1、2級
  • (厚生労働省認定、国家検定)

機械設計勉強会A




基礎的な機械力学の習得ができている方を対象とした勉強会です。その基礎を基に、材料力学や機械要素、機構学など、より範囲を広げ学んで行きます。また、実際の設計案件を交え具体的に勉強して行きます。講師はベテラン設計者です。

機械設計勉強会B




当社の機械加工、機械組立を習熟した社員が、機械工作法を中心に講義して行きます。実際に加工、仕上げ、組立を、自分の手で行っていただきます。この勉強会では設計に必要な最低限の加工、仕上げ、組立の知識を習得していただきます。この知識が無くては、優れた設計になることは困難です。また、機械力学についても基礎から勉強を行っていきます。

実践ものづくり勉強会




機械設計勉強会A、Bを習得された方を対象とします。この勉強会では、予算を決め当社でオリジナルに自動機設計を行い、それらの構想、設計、製図、手配、加工、仕上げ、組立、調整、運転の一連の「ものづくり」を体験していただきます。装置については、ある一定の成果が得られるように求め達成をしていただきます。組立の指導には、当社のベテラン社員からの指導を受けられます。勉強会の目的は、一連のものづくりを理解してもらい、妥協が許されない業務であることを認識していただくことと、忍耐力を養っていただき、ものづくりの楽しさも体験していただきます。